Worthio


予測市場のプラットフォームを提供しているinkling社が、一般向けの新しいサービスを立ち上げました。


■Worthio
http://www.worthio.com/



Worthioは株価の動向に関して様々な参加者の意見を集約化するサイトです。一見するとニュースアグリゲーションサイトであるdigg.comにとてもよく似ています。digg.comがニュースの「価値」を評価しているのに対して、Worthioは「今後の株価のトレンド」に関して意見を集約しています。


トップページには一社一行で株価や取引数、収益率など様々な情報が並べられており、一番左には「Bullish」と「Bearish」のボタンと共に四角い枠の中に数字が表示されています。この数字は0を中立として、プラス方向(最大100)であれば株価は上昇トレンドにあり、マイナス方向(最大-100)であれば株価は下落トレンドにある、という予想になります。
「Bull/Bear」は米国の株式市場の雰囲気を表す言葉で、Bull(雄牛)は強気、Bear(熊)は弱気の意味です。由来はいろいろあるようですが、相手を攻撃する際、牛は角を使って下から上に突き上げるのに対し、熊は鋭い爪のついた手を上から下に振り下ろす、ところから来ている、という説が私自身にはもっともしっくりくるようです。


これは、Googleの欄を拡大したものです。



「TODAY'S CHAGE」は -1.47 と今日の株価は冴えないようですが、この場に参加している人々の意見を集めると「39」となり、まだまだ強気のトレンドが続くと見られています。


一方、Microsoftの欄は「-48」であり、先行きはいまいち不安というところでしょうか。



この仕組みをどう使っていくのか、inklingもまだ何も示していませんが、取り組みとしては非常に面白いと思います。トップページにはBullish(強気)の銘柄が並んでおり、どの会社が上向きのトレンドにあるかが一目でわかります(もちろん、inklingはこれは株式売買の推奨ではない、と断っています)。また、IDを登録してログインすると、好きな銘柄を集めたポートフォリオで株価動向の一覧性を高めたり、他人のポートフォリオを参考にしたり、といったことが容易にできるようになります。


予測というより投票に近い形で、さらにそれを評価する仕組みもありませんが、今後が楽しみなサービスの一つになりそうです。